白内障

白内障とは、水晶体が濁って視力が低下する病気です。水晶体とは、目の中でカメラのレンズの働きをする組織で、外からの光を集めてピントを合わせる働きをしています。 通常は透明な組織ですが、濁ってしまうと光がうまく眼底に届かなくなります。

白内障の原因

白内障はさまざまな原因で起こりますが、最も多いのは加齢によるものであり、これを「加齢性白内障」と呼んでいます。個人差がありますが、年をとるにつれ水晶体は濁ってきます。加齢性白内障は一種の老化現象なので、高年齢の人ほど多くみられます。

白内障の治療方法

視力の低下や目のかすみが日常生活に支障がない初期の段階では点眼治療が基本です。ただし、薬を使用しても水晶体が透明に戻るわけではなく、あくまで白内障の進行を抑えることが目的です。仕事や生活に支障が出てきた場合白内障が進行して日常生活に支障が見られる場合には外科的手術が行われます。

白内障手術

多くの患者さんが安心して受けることができる手術の1つです。また、手術を受ければ視力の回復が見込めます。ただし、人工的な眼内レンズにピント調節機能はないため、手術後もメガネなどによる視力の矯正が必要な場合があります。